エクスペリアンジャパンは、新サービス「Experian Mosaic Japan Segmentation Portal」の提供を2016年2月25日より開始する。同社の「Experian Mosaic Japan」のオプションサービスで、データを可視化し、より活用しやすくすることが目的。

顧客のニーズを受けて、従来のサービスをより使いやすく

「Experian Mosaic Japan」は、顧客データや購買データからでは把握しにくい「ライフスタイル」という観点で、顧客を「居住地情報」からセグメントすることを可能にした、消費者セグメンテーションデータサービス。
カゴメ、New Balance、楽天、東京大学、日本経済新聞社など、国内での累計導入件数は100社を超えた。

新サービスの開発のきっかけとして、第一に顧客のニーズがあったという。

これまで「Experian Mosaic Japan」で提供されるMosaicデータを活用するためには、「e-handbook」という各セグメントのライフスタイルが記載されたガイドブックを参照する必要があったが、数百ページにわたるため、顧客から「情報をより参照しやすくしてほしい」「もっと使いやすくならないか」などのリクエストがあがっていたという。

また、昨今のクラウドサービス化の波に乗って、より活用しやすいサービスを提供しようという社内の動きもあったそうだ。

リアルなライフスタイルの理解を助け、より精度の高いマーケティング施策につなげる

新サービスの主な特徴は以下の3点。

1) Mosaicデータを直感的に把握
Mosaicグループ、タイプの情報をオンライン上にまとめ、使いやすく整理した。家族構成、年収などさまざまな観点からMosaicグループ、タイプ同士を比較することも可能。また、各Mosaicグループ、タイプの特徴を、ビジュアルとともに直感的に把握できる。

直感的理解を促す画面設計
直感的理解を促す画面設計

 

2)[新機能]Googleストリートビューとの連携
Googleマップ、Googleストリートビューと連携し、各Mosaicグループ、タイプの代表的な居住エリアの画像が表示されるようにした。Googleストリートビューの写真をクリックすると、その居住エリアの暮らしぶりをより鮮明に、具体的に見ることができる。

簡単な条件指定で情報を抽出できる
各エリアの暮らしぶりをよりリアルに理解できる

 

3)[新機能]ターゲット条件に合わせたMosaicグループ、タイプの抽出
性別、年代、年収など、ターゲットの条件を複数選択することで、条件に合致するMosaicグループ、タイプを抽出することができる。抽出したMosaicグループの居住エリアやライフスタイルを理解することで、エリアマーケティングやプロモーションの実施に役立てることができる。

簡単な条件指定で情報を抽出できる
簡単な条件指定で情報を抽出できる

 

新サービスでは、これまでガイドブックを参照していた情報がオンライン上にまとめられ、Googleストリートビューなどのデータとも連携をしたことで、Mosaicデータをより直感的、かつ立体的に理解することができるようになった。

同社はデータ活用をますます促進すべく、今後も他サービスとの連携を検討しているという。より精度の高い施策につながる新サービスの展開に注目したい。