2月17日、インターブランドがブランド価値評価ランキング「Best Japan Brands 2016」を発表した。これは日本発のブランドを対象に、そのブランドが持つ価値を金額に換算してランク付けするもので、今年で8回目の公表。
ランキングは、そのブランドの海外売上高比率が全体の30%以上を締める日本発ブランドを評価する「グローバル日本ブランドランキングTop40」と、それ以外の日本発ブランドを評価する「ドメスティック日本ブランドランキングTop40」の2つに分けられている。
自動車関連ブランドがグローバル展開を牽引。その他、日本的経営の強みを磨き続けたブランドが躍進
「グローバル日本ブランドランキングTop40」では、Toyota(前年比+16%)が8年連続の1位。また、Subaru(12位 前年比+39%)とMazda(13位 前年比+36%)が昨年に引き続き大幅にブランド価値をアップさせた。Top40内には11の自動車関連ブランドが名を連ね、日本発ブランドのグローバル展開をリードしていることが見てとれる。
Subaruや Mazdaの他にも、日本的経営の強みを磨き続けて築いた価値を、海外に展開するブランドが躍進。UNIQLO(8位 前年比+13%)、Unicharm(19位 前年比+19%)、Yakult(26位 前年比+19%)など、徹底的に顧客への価値を追求することで、ユーザーにとってなくてはならない存在となったブランドが各国の競合と渡り合う、よい事例となっている。
ドメスティックでは日本的価値を堅実に展開するブランドが高い向上率。ブランド起点の経営がカギか
「ドメスティック日本ブランドランキングTop40」では、MUJI(17位 前年比+25%)が4年連続でブランド価値向上率1位をキープ。日本らしくも世界に通じる普遍的世界観と、それを徹底的に体現する商品とサービスで、欧米やアジア市場にその価値の浸透を進め、ブランド価値を高め続けている。
また、国内市場で着実にブランド価値を高めるSuntory(8位 前年比+13%)、ブランドを経営の中心に据え、「カルビープラス」など直接の顧客接点を通じてイノベーションを実現しているCalbee(22位 前年比+24%)、ブランドマネジメントの強化を進めるNEC(21位 前年比+18%)など、ブランド起点の経営を進める企業のブランド価値が拡大している。
このランキングの詳しい結果や評価方法は、報道資料からも確認できる。