月間1,300万人が利用する日本最大のコスメ・美容の総合サイト「@cosme」を運営するアイスタイルが、店頭送客(O2O)支援サービス「@cosmeお店ガイド」のローンチを、2016年3月14日に発表した。
同社はこれまで、主に一般ユーザー向けのサービス提供に注力してきたが、今後は美容の分野で活動するメーカー・サロン・美容家などのプロを対象とした事業者向けのサービスの充実を図ることを発表している。今回のローンチは、その一環である小売店支援事業の第1弾。

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「@cosmeお店ガイド」は、「@cosme」において化粧品を中心としたさまざまな商品情報やクチコミを閲覧しているユーザーに対し「そのブランドや商品がどこで購入できるか」を紹介するもの。「@cosme」の商品ページでクチコミをチェックする際に、ページ内にある「店舗検索」をクリックすると、その商品を販売している店舗一覧が表示される。ユーザーが「これから近くの店で商品を購入したい」という場面で活用できる。

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一方で店舗側は、ユーザーに商品の取扱い有無を知らせるだけではなく、同サービスの店舗情報ページに、クーポンやイベント情報を掲載することができる。「PC・タブレット・スマートフォンなど、端末を選ばずに管理画面にアクセスできるため、いつでも、どこでも、簡単に、リアルタイムに情報の発信が可能です」と、小売店事業支援タスクフォースの渋谷雄史氏。
「@cosme」で商品情報などを検索・閲覧するなど、購入意欲が高いものの、購入店舗が決まっていない新規・見込み客を獲得できるのはもちろん、顧客とのコミュニケーションを促進し、より深い関係を築くツールとしても利用できるという。
ローンチの背景には、ユーザーからも事業者からも期待の声があったという。
「@cosme」では「欲しいと思った商品やブランドが、どこで買えるかがわかるサービス」「いつも利用している店のお得情報やイベント情報がわかるサービス」を利用したいというユーザーの声が多かった。また「小売店様やメーカー様からも、店舗送客サービスに対するリクエストは、以前からいただいていました。特にこの1年半ほどは、多くの小売店様からリクエストがありました」と渋谷氏。双方のニーズを満たし、価値を提供するサービスとなったようだ。
同サービスは、サービス開始時点で約4万5,000店舗の情報を掲載している(2016年3月現在)。また、すでに複数のドラッグストアチェーン・バラエティショップ・百貨店・化粧品専門店の参画が決定、今後も順次拡大予定だ。