AI(人工知能)技術をベースにしたWebマーケティングサービスを開発・提供するシルバーエッグ・テクノロジーは、次世代のAI(人工知能)マーケティング・プラットフォーム「Aigent(アイジェント)7」を開発、2017年3月16日からサービスを開始した。

複数のレコメンデーション技術を搭載した本プラットフォームでは、顧客サイトのニーズに応じた最適な技術を容易に選択かつ導入することができ、A/Bテストによる効果検証も可能となる、新しいサービス環境基盤を提供するとしている。

従来のレコメンドサービスは、単一の技術で異なる特性やニーズなどをカバーしていたため、新しい技術を導入する際は、その種類に応じた個別の設定をする必要があり、実装までに多くの工数(時間)がかかっていたが、「Aigent7」は、「Pluggable(プラガブル)アーキテクチャ」という着脱自在の新たな特長を構築することで、実装までの工数(時間)短縮を実現。さらには顧客サイトのニーズにあわせた最適なレコメンデーション技術の組み合わせを導入することが容易になった。 

「Aigent7」の特長は、次の2つだ。

1)レコメンデーション技術を容易に導入できる「Pluggableアーキテクチャ」
Pluggable(プラガブル)とは、プラグ(Plug)が可能(able)、つまり「着脱が容易にできる」という意味の呼称だ。この「Pluggableアーキテクチャ」は、顧客サイト側で工数をかけずに、複数のレコメンデーション技術の中から利用場面に応じた最適なものを選択し、容易な導入を実現。また、A/Bテストを用いて効果検証を行い、最適な設定にチューニングしていくことも可能だ。
さらに、「Pluggableアーキテクチャ」上では、今後も更なる新しい技術を随時追加していく予定だという。顧客企業はそれらの新しい技術を、すぐにサイトへ導入できるのも利点だ。

Pluggableアーキテクチャのイメージ
Pluggableアーキテクチャのイメージ
(※画像クリックで拡大)

2)新たに追加搭載されたレコメンデーションアルゴリズム
「Aigent7」のプラットフォーム上では、従来の「アイジェント・レコメンダー」で提供している4つの行動相関やランキングに加え、以下5種類のアルゴリズムが新たに利用可能となった。

・トピック・レコメンダー
・ハイパーパス・レコメンダー
・CB(カテゴリ‐閲覧)相関
・KB(キーワード‐閲覧)相関
・ダイナミック・ランキング

顧客サイトごとに異なる特性、つまり、カテゴリ数やアイテム数、また、その変更の頻度などにより適したアルゴリズムが異なるため、他社で実績のあるレコメンデーション技術が必ずしも自社に適したものになるとは限らないというのが、従来のレコメンドサービスの状況であり課題でもあったが、今回のシルバーエッグ・テクノロジーのリリースは、それに一石を投じるものと言えよう。

シルバーエッグ・テクノロジーは、拡大するEC市場のニーズに応えるとともに、求人・不動産・旅行・メディアなど各業界特有のニーズをサポートしていくとしており、各業界での反応や今後の評価が注目される。